就活について想起したこと

ネットニュースを眺めていたら学生を取り巻く就職環境が
「超就職氷河期」だという。
なんか聞いたことがあるフレーズだと思っていたら
なんだ、自分が大学4年生のときと同じフレーズだ。
確か1995年のことである。
で、いろいろ思い出したので書き綴る。

私はつぶしの利かない英語学科専攻だったが
基本はサッカーとバイトと海外旅行とウクレレな学生だった。
だけど貧乏性なので念のため教職を取り
教育実習もして採用試験も受けた。
平行して日本語教師の資格を取ろうと
通信講座の教材を買ったのだが最初の総則で躓いて挫折した。
今カナダで日本語教師やっているのは
おそらくこの18年前の無念に起因する。
結果的には奇跡的に教職に受かり
英語教師の職を得て今につながるのだが
たまたまラッキーだっただけである。

なぜいまさら就活について思いついたのかというと
ネットで菊池良さんを見つけたからだ。
言っちゃ悪いがこの人は当時の私以上に何もなかった。
エントリーシートの資格欄は真っ白。
とってつけたようなTOEICは160点。
でもすごいのは何もないのを売りにしたことだ。
彼は6年間の引きこもりで身につけた「スキル」を駆使し
個人サイトを立ち上げた。
その名も「世界一即戦力な男」。
空疎な内容とは裏腹なハイクオリティなサイトが際立つ。

その結果、彼はLIG(リグ)というIT会社で内定を得た。
ウェブ上でだがドラマ化もした。

また東京藝術大学の学院生が作ったアニメがすごい。
「就職狂想曲」という現在の就活をブラックに描いたアニメだ。

今は企業からの内定通知を携帯で待つ時代なのだ。
文字だけで努力が水泡に帰す瞬間。せつない。

私の時代は自宅の固定電話の前だったが
クレイジーな私はその時ハワイにいたのだ。
結局ハワイから教育委員会に電話して
内示の日に行くことを伝えることになった。
3月15日内示の日。
北海道の文字通り肌寒い就職氷河期をくぐり抜けた合格者たちの顔は一様に青白かった。
その中でぽつねんと日焼けした男がいた。
私だ。
そして夜間定時制高校で英語教員としての一歩が始まったのだ。

菊池良さんに戻ると
アピールって大事だなと思う。
勇気を与えてくれるサイトで
何故かって菊池さんほどアピールできないことって
なかなかないから(ゴメン)
でも彼は文才はあると思う。

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